子宮頸がんの主な原因はヒトパピローマウイルス(HPV)16型および18型の感染です。
性交渉によって感染し、女性の約80%が一生に一度は感染すると報告があり、性行動のあるすべての女性が子宮頸がんになる可能性を持っています。 このワクチンは、すでに今感染しているHPVを排除したり、子宮頸部の前がん病変やがん細胞を治す効果はなく、あくまで接種後のHPV感染を防ぐものです。 そのため、特に性行動前の10代への接種が効果的ですが、10歳以上の全ての女性が対象となります。
ワクチンを3回接種する事でウイルスの感染を予防出来ます。
2009年12月22日より一般の医療機関で子宮頸癌を予防出来るワクチンが接種可能となりましたが、一時接種が控えられる時期がありました。 その為、接種を受ける機会を逃してしまった方に対し浜松市ではキャッチアップ接種を無料で受けられます。 対象は1997年4月2日〜2007年4月1日生まれの方です。
その為現在、浜松市では中学1年~1997年4月2日生まれまでの女性に対し公費(無料)でHPVワクチンの予防接種を行っています。
HPVワクチンは子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)の感染を防ぐワクチンです。HPVにはいくつかの種類(型)があり、HPVワクチンには2価HPVワクチン「サーバリックス」、4価HPVワクチン「ガーダシル」、9価HPVワクチン「シルガード9」の3種類があります。
「サーバリックス」がHPV16型と18型の2つの感染予防を出来るのに対し、「ガーダシル」はHPV16型18型に加え、HPV6型と11型の感染が予防でき、 「シルガード9」は子宮頸がんの原因の80~90%を占める7種類のHPV(16型・18型・31型・33型・45型・52型・58型)の感染を予防することができます。HPV6型と11型は尖圭コンジローマという性感染症の原因となります。
令和5年4月から9価HPVワクチンを公費(無料)で接種できるようになりました。
当院では予約制でHPVワクチン接種を行なっています。
大切な人をがんで失わないように、予防接種を受けましょう。