過敏性腸症候群の治療としては、心理的要因の改善が必要であり、心のケアやストレスからの解放を必要とすることがあります。

かかりつけ医に困っていることを相談することをお勧めします。

生活習慣、特に食事の改善が重要

食事のバランスが悪い場合もが多く、偏食であったり、インスタント食品や食品添加物が多く含まれるものを食べていたりすることがあります。

バランスの良い食生活を送ることが重要です。

朝昼晩3食を規則正しく食べない食生活にも問題があります。

特に朝食を食べない事や夜遅く食べる事、早食い、まとめ食いも胃腸への負担が大きくなります。

適度の量を時間に余裕をもって、良く噛んで食べる事が大事です。

運動不足は日本人のほとんどが抱える問題です。
運動は腸の血液の流れを良くし、腸の蠕動運動を改善してくれます。
適度な運動をすることをお勧めします。

症状の改善が見られない場合

生活習慣の改善にて症状の改善が見られない場合は、薬物療法を要します。

下痢や便秘に対して整腸剤やストレスに対して抗うつ薬や安定剤を処方したり、体をより正常な状態にするために漢方薬を処方したり、腸内でのセロトニンの作用を抑えるセロトニン3受容体拮抗薬を処方したりします。

症状や状態に個人差があり、処方する薬も人によって異なります。

ストレスによる症状の再発

症状が軽減してもストレスにより症状が再び出てきます。

ストレスを完全に無くすことは不可能ですが、ストレスから目をそむけるのではなく、積極的にストレスの原因を突き止め、管理するように心がけましょう。
性格を変えることは難しいですが、出来るだけ気持ちの持ちようを変えるなどの努力も必要です。

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院長 浅井 陽介